明日7月3日(日)は、司法書士試験ですね。
学習範囲が広い
司法書士試験の難しいところは、その範囲の広さと記憶すべき事項の多さです。
初学者の場合、テキストと過去問を普通に1回を回すのに1年以上はかかるのではないでしょうか。手続事項に関することが多いため、理屈とかではなく、とにかく暗記です。例外の例外みたいな問題も出ます。もちろん、暗記を助けるための理屈は必要ですし、初学者にとっては、難解な法律用語やその論理をまず理解しなければなりません。
合格まで何年もかかることも
そして、一度受験を決意してしまうと、サンクコストの問題は理解しても、なかなか損切りできずに、抜け出せなくなってしまうのが、この試験の怖いところです。
予備校はおすすめ
暗記すべき量をなんとかするため、予備校の先生達は、話し言葉のわかりやすいテキストを作ってくれたり、表にしてくれたり、寸劇をしてくれたりと、いろんな工夫をしてくれます。通常の資格試験であれば、有名なテキストと過去問を何回も回せばなんとかなるんでしょうが、この試験だけは、お金をケチらずに、基礎講座から予備校を利用すればよかったと思っています。
受験生活は辛かったです。戦闘モード全開で、小さな物音にも気が立つほどピリピリしていました。夜もあまり眠れず、つらい日々でした。受験当日も早朝に目が覚め、気持ちを抑えるために、近くの公園を走りました。
予備校の先生は、いろいろと工夫してくれますが、それでも覚えるべき量は、結果として、かなりのものになります。また、試験範囲が広いことに加えて、上位600人程度の相対評価であるため、当日の問題との相性、コンディション、2択で迷った時の勘などの「運」要素もあるような気がします。今年の試験を受けて受かるのかと問われれば、まったく自信がありません。なお、受験生活の最後の方は「運」を引き寄せるため、神社のお参りをはじめ、トイレ掃除の励行などもやってみました(恥)。
時間がかかっても無駄にはならない
しかしながら、運悪く合格に時間がかかったとしても、その努力は無駄にならないと思います。私の場合、4回の受験となり、受験生活は想定外に長くなってしまいましたが、午前の部は5位で総合61位という好成績で合格することができました(午後はいつも燃料切れ)。合格後は当然のことのながら資格勉強はしていませんが、仕事をしていても、ある程度知識が定着していて、実務がやりやすいという感覚はあります(はっきり覚えていなくても、論点になりそうだという勘所があるとリスク回避に役立ちます)。そして、今ではすっかり熟睡できる日々が続いています。
受験生の皆さまのご健闘をお祈り申し上げます。